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J-GLOBAL ID:201602016609999234   整理番号:65A0265543

分散染料による染色に関する基礎的研究(XII)ペーパークロマトグラフ法によるアミノアンスラキノン系分散染料とフェノールとの相互作用

著者 (2件):
資料名:
号: 71  ページ: 35-41  発行年: 1965年 
JST資料番号: F0280A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN) 
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ペーパークロマトクラフ法で展開剤に各種フェノールを添加したときの3種類のアミノアンスラキノン系分散染料のRf値の変化を求め,分散染料によるエステル系繊維の染色において染料がブロトン受容体となろ水素結合か寄与するという既報の結論を再確認した.フェノール濃度[A]とそのときのRf値との間には(R<sub>f</sub>-Rfo)/(1-R<sub>f</sub>)R<sub>fo</sub>=K[A]mの関係が成立する.R<sub>fo</sub>は[A]=0におけるRf値,Kはフェノールと染料との相互作用の平衡定数,mは結合分子比を表わす.これから求めた相互作用による自由エネルギー変化(一<sup>F)は添加したフェノールのpKa値か大きくなるほど小さくなる.このことは染料とフェノールの相互作用にわいて水素結合か大きく寄与していることを表示している.またエスアルあるいはアミンとの相互作用,染着状態と結晶状態のエンタルピー差をも考えろと,分散梁料とエステル系繊維の結合に水糸結合か大きい役割を果たしていることを推定させる.

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