抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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照射ポリスチレンのESRスペクトルの解釈のためd置換などのポリスチレンについて調べた。α-d
1,β-d
1,β・β-d
2,α・β・β-d
3は通常ポリスチレンと同じく,分離の良くない3本構造のスペクトルを示した。このことは,主鎖のHがスペクトルに強い寄与をしていないことを示す。化学的観点からは,α-Hのとれたラジカルが妥当であるので,スペクトルへの寄与は環中のHによると考えられる。p-d,m-CH
3置換体では,通常のスペクトルと大差ない。よってオルトのH二つによる3本構造が観測されているのであろう。分離幅が37Gで,芳香環のHにしてはやや大きいが,立体配置,などで説明できないことはない。2,5のCl
2置換体では,微細構造のある1重線で,このオルトの位置が強く利くことを示している。また2,3,4,5,6-F
5置換体は幅の広い1重線のスペクトルを与える。α-メチルスチレンは四つの山を持つスペクトルを与え,全広がりは33Gと非常にせまく,電子スピン密度が少なくなっていることを示す。主鎖が切れてできた~CH
2-C-φ-CH
3が対応するであろう;図3表2参15(小川)