抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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速中性子で放射化し,鉄鍋中のけい素を分析する三つの実験上異った方法を報告している。けい素は
28Si(n,p)
28Al反応により1.78MeVガンマを出す
28Alとなる。他の放射線からこのピークを区別するにはかなり困難がある。第一法は1.8MeVピークを放射化されたFeの2.1MeVピークとの比をとってしらべる。これで1.8MeVピークへの
28Alの寄与を推量できる。他法は
28AlのそのピークとFeより生じた
56Mnの1.81MeVのピークの半減期のちがいを利用する。第三はGe(Li)検出器で直接区別する方法である。第一の方法では,けい素とりんの既知量試料により検査線をつくり,
28Si,
3lP成分の速中性子断面積と原子量との関係Q=σ
P・W(Si)/σ
Si・W(P)=0.345を用い,
28Si+Q・(P含量)をもって1.78MeVの放射能と考え,
28Siのに応じる放射能を検量線から読みとることにした。このような分析の結果鉄鋼中に0.2~1%含有されるSiの分析値が,化学分析では1%,第一法では3%,第2法では3%,Ge(Li)法では0.7%の平均誤差となることを知った(品川むつ明)