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J-GLOBAL ID:201602017293507390   整理番号:66A0319328

羊毛の吸湿(II)

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資料名:
号: 17  ページ: 278-282  発行年: 1965年 
JST資料番号: F0210A  ISSN: 0369-3171  CODEN: NADGA   資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN) 
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エーテル抽出により精練毛の膨潤は起らない.精練羊毛には残脂と多少の精練剤が存在して羊毛の吸湿率に影響する.洗浄が不充分な羊毛をエーテルで抽出すると残脂または脂肪酸の大部分は除去されるが,繊維内部の脂肪酸または石けん分子は羊毛中のアミノ基の親水性を消失させるように配向し,吸湿率を減少させる.Na2CO3およびDiethanol-lauramide液のようなpHの高い溶液で処理した羊毛はOHの作用を受けて繊維は膨潤し,濃度が大きい時は羊毛ケラチンは架橋結合およびポリペプチド鎖の変化をきたし親水基を遊離しているからエーテル抽出後の吸湿率も大きい.Na2CO3,石けん-炭酸ソーダおよび石けん処理羊毛はいずれも処理洗剤農度の高いほどエーテル抽出毛の吸湿率は大きい.その他の精練剤使用の場合のエーテル抽出毛の吸湿率は洗剤濃度が大になる程吸湿率は小となる.羊毛の膨潤は吸湿率の増大をきたし,洗剤の吸着は吸湿率の減少を伴なう.羊毛の膨潤による吸湿量増大が,洗剤の吸着による吸湿量減少にまさる時は吸湿率は増大し,反対ならば吸湿率は減少する.
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