抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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喰胞現象における白血球細胞内のH
2O
2増量に注目し,H
2O
2の生体膜に及ぼす影響を赤血球で調べ,抗炎症剤,抗リウマチ剤の作用を検討し,また,抗酸化物欠乏状態におけるH
2O
2溶血と脂質過酸化の関係,および脂質過酸化物の生成に及ぼす作用も調べた.フルフェナミン酸は10
-4M位では過酸化を抑制し,10
-3M近くでは抗溶血作用も示した.酸性およびアルカリ性で作用は弱い.メフェナミン酸は溶血より低濃度にて過酸化抑制があらわれ,10
-3M以上で脂質過酸化物の生成を完全に抑えた.10
-4M以上で溶血抑制が見られるが,10
-3M以上の高濃度では溶血に対する効果は激減した.サリチル酸は両者に作用を示さずアスピリンは強い抗溶血性のみを示した.フェニルブタゾンはやや過酸化に対する作用が強くアミノピリンの溶血抑制率は最も高かった:参28