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J-GLOBAL ID:201602017501567725   整理番号:64A0251222

水とアルコール溶液におけるオレンジIVのγ線による分解

Gamma ray induced decomposition of orange IV in aqueous and alcoholic solutions.
著者 (3件):
資料名:
ページ: 1-22  発行年: 1964年 
JST資料番号: Z0000A  資料種別: 不明
記事区分: 原著論文  発行国: その他 (ZZZ) 
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モノアゾ染料オレンジIV(p-(pアニリノフェニルアゾ)ベンゼンスルホン酸のNa塩)の水およびメタノール溶液での放射線分解について研究した.照射に用いた60Coのγ線強度は約1.17×1017ev/g/minで,染料および生成物の分析は比色計および紫外吸収により行なった.メタノール溶液の場合,空気があると脱色のきわめておそい誘導期があるが空気がなければ初めから脱色が進む.脱色は遊離基によりアゾ結合が破壊されるためと考えられるが,そのG値は2.7であった.生成物はスルファニル酸のNa塩,p-アミノジフェニルアミンおよびそれらの誘導体と認められた.これらはさらに遊離基と反応して分解し,空気の有無によって差がある.水溶液の時には酸素の影響は少ないがかなりの後効果がある.この場合紫外吸収に生成物を証拠立てるスペクトルが現れず,アゾ結合がこわれてできる生成物が反応性の物質のためすべて破壊されてしまうと考えられる.空気を除いた水溶液系に少量のホルムアルデヒドを添加すると脱色速度が速くなり,また生成物中にスルファニル誘導体の存在が認められるが,これは・COOHおよび・CH2OHがジフェニル化合物とよく反応することに基因する.空気がある場合には効果は少い.以上の諸結果より反応機構について考察を進めた;図8 参10

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