抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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トリエチレンイミノチオホスホルアミドの四塩化炭素溶液(重量比0.75)な1~2×10
11n/cm
2・secの熱中性子束で10~15時間照射した。照射位置におけるγ線量率は0.5×10
14eV/cm
3・sec,温度は50°Cであり,速中性子は熱中性子の約1%であった。照射した試料を(1:1:1)n-ブタノール,水,および酢酸を展開剤としてペーパクロマトグラフにかけた(12~15時間)。ペーパ上の放射能を調べると,トリエチレンイミノチオホスホルァミドに相当するR
f=0.96のピークのほかにR
f=0.7とR
f=0.04のピークが認められた。R
f=0.7のピークはトリエチレンイミノチオホスホルアミドの分解(破砕)生成物に対応するもので放射能の50%が
32Pであった。R
f=0.04のピークは,PO
43-,SO
22-のような無織物で全放射能の約10%を示した。R
f=0.7のピークは照射試料とエーテルまたは水で精製すると消滅したが,エーテル精製ではR
f=0.04るのピークは消えなかった。水で抽出し,SO
42-およびPO
43-を沈殿除去するとR
f=0.94のみのピークが得られた。この最後の方法で精製することにより,
35Sおよび
32Pで二重標識されたトリエチレンイミノチオホスホルアミドを純粋な形で得ることができる;図1表1参6