抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ウイルスから高等動植物にいたる120種の異なった生物の染色体体積,染色体当りヌクレオチド量および染色体核酸の濃度は.文献からまたは実験的に求めた。染色体体積やヌクレオチド量には生物種により10
7程度の差異があり.成熟核およびほとんどの原核細胞で染色体体積とヌクレオチド量の間にともに正比例関係が認めうるが.互いに異なる直線上に分布する。一本鎖核酸をもつウイルスではヌクレオチド量と染色体体積との関係が正比例でない。これら生物種のD
0にも10
4程度の差異がある。D
0と染色体体積との関係はこれら生物種を8群に分類するとそれぞれの群内で両者の間に逆比例関係が成立つ。これら各群をradiotaxonと呼ぶ。D
0とヌクレオチド量とでは.ミクソウイルスを除いて.4つの逆比例関係群に分けうる。これらの分類は.通常の生物分類.倍数性や遺伝物質の複雑性とは一般に無関係である。染色体核酸の濃度は.生物種間の差が小さく.D
0と明白な関係はない。電離放射線のエネルギーを吸収する標的の体積を考えると.ヌクレオチド量より.核酸の分布する体積を代表しうると思われる休止期染色体体積の方がより有意義であると考える;写図5表4参243(市川定夫)