抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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塩化ビニルプラスチゾルの20°Cにおける貯蔵中の粘度上昇比とゲル化温度とを測定し,それらと用いた可塑剤の溶解性助変数との関係を検討した.可塑剤の種類を変えた場合に,20°Cにおいてのプラスチゾルの貯蔵中の粘度上昇と用いた可塑剤の溶解性助変数との間には有意水準1%で正の1次の相関関係を認めた.またプラスチゾルのゲル化温度と可塑剤の溶解性助変数との間には有意水準1%で負の1次の相関関係を認めた.すなわち可塑剤の溶解性助変数と塩化ビニル樹脂のそれとが近いほど,プラスチゾルの粘度上昇比は大きく,ゲル化温度は低くなる.この関係は可塑剤の化学組成のいかんにかかわらず成立する.