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J-GLOBAL ID:201602017869145111   整理番号:65A0248749

Boenninghausenia albiflora Meissner varja-ponica S.Suzukiの成分(II)マツカゼラクトンの構造(2)

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資料名:
巻: 12  号: 10  ページ: 1236-1239  発行年: 1964年 
JST資料番号: G0504A  ISSN: 0009-2363  CODEN: CPBTAL  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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マツカゼラクトン(I)の推定構造Ia.Ib,Ic(前項参照)の中Icが最も可能性が大と考えられる.その場合,IをKMnO4酸化して得たカルボン酸のメチルエステル(IIIb前項参照)は2,4’,6.6’-テトラメトキシー3,3’-ビフェニルジカルボン酸ジメチルエステル(VI)と考えられるのでその合成を行った.2’.4’-ジメトキシアセトフェノンの3’-および5’-ヨード置換体をそれぞれつくり両者の間でUllmann反応を試みたが脱ハロゲンが起るのみであった.次にこの両者をNaClOでそれぞれ対応するカルボン酸,C9H9O4Imp184~186°,C9H9O4Imp209.5~210.5°(分解)とし,次いでそれぞれメチルエステルCioHiiOilmp61~73°,C10H11O4Imp123~123.5°とした後.両者を銅粉と220°に熱したところ3種の異性体が得られた.この中の一つC20H2208mp164~166°はVIであり,混融IRによりIIIbと一致した.他の2種は2,2’,6,6’-テトラメトキシー3,3’-ビフェニルジカルボン酸ジメチルエステルmp138~139°および4,4’.6,6’-テトラメトキシー3,3’-ビフェニルジカルボン酸ジメチルエステルmp208~208.5°で対称のビフェニル誘導体である.この結果Iの構造はIcと決定された.Iの生成にはラジカルの酸化的カップリングが関与しているものと考えられる.

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