抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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オルニチンはTCAサイクルでオルニチン-ケト酸トランスアミナーゼの働きによりα-ケトグルタメイトと反応して,グルタメイトとグルタミックγ-セミアルデヒドを生ずるが,この反応はカナリンにより強く阻害された.またこはく酸塩と酢酸塩を加えたミトコンドリア中では,1モルのオルニチンに対して2モルのグルタメイトかあるいはアスパルテイトが生成した.オルニチン-
14Cを用いて上の反応を進行させると放射能は定量的にグルタル酸塩に移行した.ラットにおいて食餌中のたんぱくを増加すると,オルニチン-ケト酸トランスアミナーゼ活性は増加を示し,食餌中のたんぱくが20~60%増加すると活性は約5倍に増加した.