抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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照射したトリウム中に生ずる
233Paの分離法と定量法を検討.化学収率は
231Paをトレーサーとして求めた.プロトアクチニウムの分離法として二酸化マンガンによる共沈法,Di-isobutyl-ketoneによる溶媒抽出法,電着法などを検討し,酸濃度,ふっ素イオン濃度の影響などを研究.これらの方法を組み合せて照射したトリウム金属,酸化トリウム,硝酸トリウムから
233Paを分離するつぎの様な最適法を決定した.試料を溶解し,
231Paトレーサー溶液を加え,蒸発乾固,8NHCl12mlに溶解し,8NHCl-0.4NHF溶液4ml,12NHCl4mlを加え遠心分離,上澄液~20mlをDIBK20mlとふりまぜ抽出操作を行なう.逆抽出,洗浄,抽出の操作を3回繰り返した後,4NH
2SO
4溶液に変え,金めっきした銅板上にプロトアクチニウムを電着させた.
231Paからの寄与を少なくするため2~3mg/cm2の吸収板を用いてβ線測定を行ない,
233Paを定量した.また
231Paのα線測定により化学収率を求め補正した.