抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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カナマイシンは,大腸菌からの無細胞系におけるたんぱく質へのロイシンの結合を著しく阻害した.同じ系におけるたんぱく質合成のストレプトマイシンによる抑制はそれより程度が低いものであることが示された.これらの抗生物質は,ロイシン-sRNA錯体の形成に対して有意の効果を示さなかったが,リボゾームでロイシン-sRNA錯体からたんぱく質への14C-ロイシンの転移を抑制した.両者とも,大腸菌のリボゾームと共にポリウリヂル酸塩により刺激されたポリフェニルアラニンの合成を著しく阻害した・カナマイシンとストレプトマイシンはロイシンのたんぱく質の結合または,ラットの肝臓の無細胞系とともにポリウリヂル酸塩に左右されるポリフェニルアラニンの合成に対しでは有意の作用を及ぼさないことが観察された.これらの抗生物質に対する感受性の差が,バクテリアのリボゾームとは乳動物のリボゾームとの間ではっきりと示された.このことはこれらの抗生物質の選択毒性のせいであるかもしれない.