抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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腸炎ビブリオA-55株の菌体可溶性画分から精製した抗原C-1とC-2はともにその紫外部吸収曲線と熱あるいはたんぱく質分解酵素処理による挙動から,易熱性の主としてたんぱく質からなる抗原であることが推測された.次に純化した抗原C-1,C-2とその特異血清を川いて明らかにした各種菌株における分布像の解析から,C-1はVibrio parahaemolyticusとその類縁菌Vibrio alginolyticusにのみ存在し,これらの菌種問に特異性をもつことが推定された.C-2は試供したビブリオ61株のすべてに存在しビフリオ以外の菌ではビブリオとの関連が問題になっている2株を除いた残りの31株全部に認められなかった.このことはC-2がビブリオ属の菌種間にかなりの特異性を持って存在していることを示しビブリオ特異抗原としての可能性を持つ抗原といえる.