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J-GLOBAL ID:201602018159907086   整理番号:72A0363752

X線照射されたラット胸せんにおけるアデニンヌクレオチドの分解におよぼすアデニンの抑制効果

The depressive effect of adenine on degradation of adenine nucleotides in X-irradiated rat thymocytes.
著者 (3件):
資料名:
巻: 21  号:ページ: 417-426  発行年: 1971年 
JST資料番号: C0405A  ISSN: 0020-7616  CODEN: IJRBA   資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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生後2月のウイスターラット(雄)の胸せんを取り出し,浮遊状態の胸せん細胞にX線(200kVp,20mA,350R/min)を1000R照射した。照射後30分~4時間にわたって培養し,細胞中のアデニンヌクレオチドの定量を行なった。照射後細胞中のATPの量は減少し,ヒポキサンチンの量が増加するが,5mMのアデニンを照射後の培養液に加えておくと放射線の効果は全くみられなくなった。しかし50μMのアデニンではATPの減少とヒポキサンチンの増加を抑制することはできなかった。14C-アデニンと32P-正りん酸を用いて放射線照射後のATPの合成について調べた。50μMのアデニン存在下では2時間までは直線的にATPの放射能は増加したが,それ以後は速度が鈍った。これは合成速度が減少したのではなく分解してヒポキサンチンになる速度が増したためである。5mMのアデニンが存在してもATPの合成量が増加することは無かった。また5mMのアデニンによってAMP,ADPのりん酸化が増大するということもみられなかった。照射後4時間で14C-アデニンがアデニン,ヒポキサンチン,核酸,ATPのどの分画に移行するかを調べたところ,照射によりATPの放射能はヒポキサンチンに移ること,そして5mMのアデニンが存在するとATPのヒポキサンチンへの移行が抑制されることが分った。以上のことより,放射線による胸せん細胞中のATPの減少が,アデニンで抑制されるのは,与えたアデニンによりATPが新に合成されるからではなく,ATPのヒポキサンチンへの分解が抑制されるからであるということが明らかとなった(山元こう二)
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