抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アクリロニトリルとエチレンの混合体を
60Coからのγ線により,-78°Cで照射した。混合系ではエチレンは重合せず,アクリロニトリルのみが重合する。その際重合はアクリロニトリルのC=C二重結合と,C〓N三重結合の両方で起こっていることが明らかになった。この再結合の重合性比は,モノマの濃度のより連続的に変化するが,アクリロニトリル高濃度系では主にC=C結合が,低濃度系では主にC〓N結合が重合する。このことはポリマの赤外吸収スペクトルにおいて2240cm
-1のν(C〓N),1660cm
-1のν(C=N)の測定から求めた。アクリロニトリルが低濃度になるに従い,ポリマが黒くなってくることからもC=N結合の生成がわかる。また線量率の変化によってもポリマ構造が変化し,高線量率ではC〓N結合が,低線量率ではC=C結合が主に重合する。これらの結果を考えると,C〓N三重結合はイオン機構,特にアニオン機構であろうと思われ,中濃度領域ではイオン,ラジカルの両機構で重合が起っている;図6 表2 参15