抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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線源として有用なPmとEuを得る目的で,Srを硝酸塩として除去し,4価Ceを抽出分離した各種希土類濃集の硝酸溶液から,TBPこよる抽出を利用してPmとEuを分離するための基礎条件をまづ検討した.マクロ量のFe,Cr,トレーサ量のFe,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,YのTBP抽出の際の分配係数(Kd)の硝酸濃度による変化をそれぞれ求めた.低硝酸濃度ではKdに山の生ずる希土類元素のあること,さらに高硝酸濃度(>10N HNO
3)ではKdは急増するのが布土類元素についての一般的挙動で,前述の諸元素のうち後者ほどKdは大きく,相隣れる一組についての比はほぼいづれも同じである.[NO
3-]を一定し[H
+]を変化,[H
+],[HO
3-]を一定しTBP%を変化した実験等の結果より,一般に抽出形はHm[M(NO
3)
3+m]・3TBPであり,12~16N HNO
3においてはm=3である.温度は高いはど,またU,Fe等のマクロ量の存在量が多いほどKdは低下するから,しゅう酸沈殿分離をあらかじめ行なう.多段向流抽出分離(20または50段)を行なった際のY,Eu,Pmの分離曲線は理論的計算のものとよく合致した.以上の諸結果にもとづき.約44cの
147Pmを約90%の収率で純度99.85%で得た.
155Euは50~60mcあったが,約20%の
147Pmを含むのでさらに精製し,
154Euを約1%のみ含むものを得,βスペクトルもとった;図12表4参18(阪上正信)