抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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LiBr濃厚溶液に対する絹織物の収縮挙動を温度を変えて調へた。6モル以下ではほとんど変化は認められず,それ以上になると40°C前後から収縮しはしめ,LiBr水溶液の濃度の上昇とともに収縮率は増し,約7.5モルになると平衡収縮応力を示す。7.5モル以上になるといったん収縮したのち伸長しはじめる。さらに8.5モル以上になると,絹は収縮することなく伸び始め溶液温度の上昇にともない75°Cで切断してしまう。このような収縮挙動と内部構造の変化をX線,熱分析,赤外吸収スペクトルで調べたところ,絹はLiBr水溶液の作用により,まずβ構造か破壊され,つぎにα構造におよひついにはランタムコイル状の分子形態をとり,ゴム状の高弾性を示すようになる。このようなコム状絹を水中に浸清しLiBrを取り除くと,絹糸せん内液状絹と同じような様相を示し,乾燥,凝固物の構造はX線回折写真からα型構造をとっている。すなわち,LiBr水溶液はβ→α転移をっかさとる触媒のような働きかある;写図11参18