抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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荷電粒子(質量M)がある入射角(α)をもって磁場に入るとき,その軌道はらせん状となる。そのピッチd,地場の強さH,加速電圧Vの間には(M/e)=d
2H
2/8π2cos
2αの関係がある。この関係を利用した質量分析計が新しく開発された。この装置においては,α以外の入射角をもって分析磁場に入るイオンがコレクタに集るのを排除するために,リング状のスリットを有するバッフルをイオン軌道の途中に設けなければならない。試作された装置の極限分解能をそのディメンジョンから計算すると28になる。一方シングル・フィラメントによるアルカリイオンについて行なった予備的な実験の結果によるとLi(6)とLi(7)は分離できたが,K(39)とK(41)は磁場の強いときにのみ分離できた。この装置の対象は質量の小さなイオンに限られるかもしれないが,イオン源とコレクタとが一直線上にあり,またイオン軌道が軸対称性を持つという利点からして,かなりの応用面を有することが期待される;図3表1参2(著者抄録)