抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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野外調査における尿の保存のために次のような処置をしてから尿クレアチニン(I)を定量した.3群(室温冷暗所,32°群)に分け,おのおの尿20mιにつき濃硫酸0.25mι,濃塩酸0.15mι,氷酢酸0.05mι,フェノール0.2g,ホルマリン0.1mιおよびチモール0.02gを加え,また無添加煮沸群と対照群を付加した.I測定法はピクリン酸-NaOHによる比色法を用いた.ホルマリン添加群は3つの温度条件で20日口には室温で74%,冷暗所で86%,32°で58%となり,フェノールおよびチモール添加群は32°でそれぞれ79%に減少した.酸を添加したものはI量に変化がなかった.本実験によって検体尿に濃硫酸を微量添加することによって,高温長期保存にたえられることが確認された:参8