抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Szent Gyoergyiらの抽出法に基き,子ウシの心臓から得た抽出物(HEC)の抗しゅよう作用を検索.HECは薄層クロマトグラフィーの結果では各種脂質より構成されていた.HECをCrocker肉しゅ180を移植したマウスに注射したところ,肉しゅの退化を認めた.またEhrlich腹水がんを移植したマウスの腹こう内にHECを抽入すると生存日数にかなりの延長が認められた.しかしこの時かなりの白血球増加が併発した.in vitroの実験では,HECによりEhrlich腹水がん細胞,Crocker肉しゅ180細胞の多くが死滅した.HECは
3H-チミジン,
3H-ウリジンの細胞への取込みを阻害するが,
3H-ロイシンの取込みは阻害しなかった.またHECの腹こう内投与により多くの腹膜マクロファージが移動し,Ehrlich腹水がん細胞の周囲に集まっているのが認められた:参21