抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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消化器疾患45例の開腹手術時における嫌気性細菌について検討し,そのうち半数にネオマイシン(NM)を使用して比較検討した.偏性嫌気性菌は胃,十二指腸,空腸,回腸,横行結腸およびS状結腸の各部位で検出された.胃および小腸は主に嫌気性グラム陽性球菌,陽性桿菌,陰性球菌を認めた.横行・S状結腸の下部腸管ではグラム陰性無芽胞嫌気性桿菌ことにBacteroidesが圧倒的に多く検出された.術前NMの使用はE.coliその他の通性嫌気性菌の抑制には1~2日間で著効を奏したが,偏性嫌気性菌に対しては抑制効果は得られなかった.分離したBacteroidesの抗生剤に対する感受性成績ではテトラサイクリン,クロラムフェニコールに感受性を示したが,NMには自然耐性であるので,腸管非吸性という利点はあるが適当とは思われなかった:参78