抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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脳における細胞外陰イオン排出口としての脳せき髄液(CSF)の役割を,ウサギ小脳半球におけるチオシアン酸(
32SCN)濃度変化から調べた。血管内注入したSCN
-濃度を血しょう中で1.0mM以下に保つとき,脳中の濃度はCSFのそれの約5倍であった。CSFレベルが高く輸送能力を超えている場合,またはNaIによる競合阻害でCSFからのSCN
-の輸送効果が減少している場合には、CSF中のSCN
-濃度は脳中のそれに近づいた。これらのことから,脳中のSCN
-濃度がCSFのそれを超えるとき,脳の細胞外液から隣り合ったCSFへ拡散することがわかった