抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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手術前にテレコバルトあるいは超高圧X線治療(分割照射で800~12.250r)を行った32例の切除肺がんを病理組織学的に検索し,放射線治療の肺しゅよう組織に及ぼす変化およびしゅようの治ゆ過程を記述した.放射線は個個のしゅよう細胞に作用し,細胞は変性・死に到り触解消失する.この際みられる種種の型の肉芽しゅ様反応はおそらく二次的な修復性のもので,これには放射線により障害された細胞あるいは細胞破壊産物が大きな役割を演じているようである.がん巣中の,あるいはしゅよう実質および間質を含む凝固壊死果は分割照射の直接の影響とは考えられない.放射線治療の臨床的効果と組織学的効果を比較し,不一致症例を検当した.またしゅようの組織形態その物の放射線の生物学的効果に影響を及ぼす因子についても崘じた.しゅようを破壊するのに必要な照射線量はしゅようの大きさとも関係し,中等大の肺がんには少くとも6.000~7,000rを必要とする.不充分な照射ではしゅようの再増殖が見られるから,外科的切除の適応例では,照射終了後2週間以内に切除すべきである;図20表1参49(著者抄録)