抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マウスのこう丸の放射線高感受性はよく知られた事実であるが内部照射の影響に関する研究は乏しいので,
60Co内部照射の影響を研究した。C57系の黒色マウスおよびスイス系アルビノマウスの雄に体重g当り1.5μCiの
60Coを腹くう内注射し1,3,7,15,30日後にこう丸重量,こう丸の組織化学的検査を行った。放射線病の徴候は両系統とも
60Co投与後2~5日にみられたが,白色マウスの方が症状が重かった。
60Coによる死亡率も白色マウスのほうが高く,黒色マウスより放射線感受性が高い。こう丸に関しては,このアイソトープ濃度ではい縮はおこらなかった。組織学的変化は
60Co投与後早期におこる輸精管上皮の形態の軽いみだれ,精母細胞や精子細胞の細精管こうへのはく落を伴う初期精原細胞の死が特徴である。定量的には精原細胞(タイプAおよびB)および休止期の第1次精母細胞がかなり高い放射線感受性を示し,これら細胞のかなりのものが初期に失われた。しかし後期(30日後)には,これら細胞数は正常レベルに復した(高森康彦)