抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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酵母Saccharomyces cervisiaeの細胞の水懸濁液を3週間培養したものにガンマ線を線量180KRまで照射した。細胞の生存率は照射線量の増加とともに低下した。線量90KR照射したものを1,2および5昼夜回復させた後第2回の照射を各種線量で行ない.照射直後の細胞および第2回の90KRを照射して各種期間回復させた細胞の生存率を測定し,180KRを1回に照射し,1から5昼夜回復させたものの生存率と比較し,分割照射の影響を検討した。その結果2回の90KR照射の間隔を1昼夜とした場合の回復した細胞の生存率は,180KR照射した場合の最大の回復の生存率よりまさり,2回の90KR照射の間隔が2昼夜の場合はそれ以上に180KR1回の場合より生存率が増した。しかし分割照射の間隔を5昼夜とした場合は。もはや1回に180KR照射した場合と変らず。分割照射の効果は消失した。細胞を4日間培養したものでは,3週間培養したものと大体同じ傾向であった。以上のすべての場合,第2回照射の照射線量に対する細胞の生存率の曲線は,第1回照射の場合のシグモイドと異なり,指数曲線であった。回復後の酵母の生存率に対する分割照射の影響は,細胞の放射線感受性の変化ばかりでなく.放射線照射後の回復の量的法則性の変化とも結びつく可能性がある(松岡道男)