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J-GLOBAL ID:201602019268732381   整理番号:65A0249882

胸せん細胞の放射線死

著者 (1件):
資料名:
巻:号:ページ: 1-7  発行年: 1965年 
JST資料番号: F0501A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN) 
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放射線の生物学的作用の特徴を受けいれるのに適した組織としてラットの胸せんを選んだ.ラットにX線(360γ)の全身照射をすると.照射後1日以内に胸腺重量の顕著な減少が始まり,2~3日に最小値に達し.以後回復に向う.これに伴い組織像の変化がみられる.すなわち,全身照射後2~3時周で,リンパ球の核濃縮が多数見られる.6時間位で,その割合が最高に達する核濃縮をおこした細胞は,照射後1日でもみられるが,2日目にはほとんどみられないこのときには皮質が退縮して胸腺全体が小さくなるから.死細胞は組織内から除去されてしまうと思われる照射するといかなる機構で胸せんリンパ球が死ぬのかを知る目的で,全身照射した場合と細胞浮遊液に同線量のX線を照射した場合とにおける生細胞/全細胞の割合を比較したところ,これは照射後4~6時間では両実験でよく一致している.このことはこの死はX線の直接的影響によるもので,間接的影響によるものでないことを示している.生体外照射で胸腺細胞における線量効果をしらべたところ,総量か増すにつれて初めは効果も漸増するが,次第に増し方が減って線量効果の飽和域が出てくる.きらに線量を増すと,再び細胞死出現の時間が短かくなる.このことから放射線死の原因となる決定機構が線量範囲によって異なることが考えられる.しかし細胞死の直接原因に関しては明らかにされていない.
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