抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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光合成を中心とした植物生産過程を考える時,光合成産物の転流は,重要な研究領域を提供する。転流現象は,光合成産物をマスとしてとらえた場合,濃度こう配あるいは拡散による物質の体内移行とみなされる。しかし。前節までに述べたように,光合成産物の生化学的性質に着目した場合,エネルギー生成反応を背景とした文字どおり物質の転化を伴いながらの流れともみなされよう。このような転流は,光合成と光合成産物蓄積の中間にある過程として通導的であるが,光合成速度あるいは受容量発育と作用しあいそれらの働きを調節することからきわめて動的なものといえよう。このような動的な過程は,まず,光合成産物の供与-通導-受容系の関係から考えることの必要性を示すものであるし,次に転流のおきている組織の構造について,その機能的裏づけの大切なことを意味していよう