抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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クツキングタイムの短縮を目的に,ジヤガイモ,ゴボウ,ニンジン。タマネギなどの乾燥野菜を1MeVの電子線で処理して,吸水速度,膨張速度,硬度,復元機構を検討した。1.1%食塩溶液でブランチングした乾燥野菜の復元性は,ニンジンとタマネギ,ジヤガイモとゴボウが似ており,前者は吸水速度が速く,後者は全容積減少量が多い。50%乳糖水溶液でブランチングしたものの吸水量は,食塩処理に比較して著しく低い。2.乾燥野菜の復元機構は電子線処理により変化し,水分子とミセルとの結合,それにともなう化学反応が促がされるために,試料+水の全容積の減少量は大であるが,吸水速度の増加はわずかである。3.乾燥野菜のクツキングタイムは,照射処理によって著しく低下するが,照射によるオフフレーバは発生しない。また最適クッキングダイムにおける吸水量は,照射処理によって少なくなり,食塩処理乾燥野菜では未照射の60~80%の吸水量である。同時に最適クッキングタイムにおける硬度も,線量の増加にともない低下する