抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1960年,1967年,1970年の3回,JRR-1の燃料溶液を中心とした分析を行ない,原子炉運転上いくつかの有用な知見を与えた。分析を行なった項目は,燃料溶液の密度,ウラン濃度,腐食および添加成分元素(鉄,ニッケル,クロム,銅),硫酸濃度,プルトニウムおよび燃焼率であり,これらに関連してガス再結合器水,ドレイン・タンクの分析も行なった。密度およびウラン濃度の測定値から,燃料溶液の液量は原子炉の運転状況で多少変動することが確認された。炉心タンクの腐食は運転に支障をきたすほど大きなものでないことがわかった。そのほか硫酸濃度,プルトニウム,燃焼率についても第2,第3回試験で分析を行なった。分析結果は臨界時の数値と比較考察した。第3回試験でガス再結合器水から多量のアルミニウムが定量されたが,これは再結合器の基体物質と考えられ,従って再結合器が一部破損していたものと推測される。質量分析による燃焼率測定結果から,JRR-1の積算出力は22万kWh近くまで達していたと考えられる;写図8表17参13