抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マウスを用いて全身照射後のグリコーゲン合成を調べた。690R(LD80/30)のX線全身照射後,いろいろの時間にU-
14C-グルコース,U-
14C-グリセリン,U-
14-グルタミン酸をそれぞれ腹くう内注射,また1-
14C-グリセリルドリパルミチン酸は不溶性のためにオリーブ油と共に食道ゾンデを用いて胃内投与を行った。投与後,60分または100分後にマウスを殺し肝をとり出し,6%過塩素酸中でホモジナイズし,その遠沈上清のpH-上上清分画に含まれるグリコーゲン量,およびその放射能を測定した。マウスは測定前24時間飢餓状態に保ち測定は照射後16日間行った。用いた標識化合物はすべて照射,非照射マウスをとわず,いずれにおいてもグリコーゲン合成の前駆体として用いられた。グリコーゲンへの放射能のとりこみはグリコーゲン含量の増減のパターンとほぼ平行していた。照射後のグリコーゲン含量は通常2双性の増加を示した。すなわち照射後数日以内に第1の山があり,第2の山は14日項にみられた。照射によるグリコーゲンの比放射能の長期間にわたる増加はみられなかったが,これは前駆体が体内ですみやかに代謝されまたは体内の前駆体プールによりき釈されたためであろう(高森康彦)