抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
表面のすべり線を金属顕微鏡によって観察していくことと,ある回数まで片振り圧縮をくり返したのちに片振り引張りで破断させる方法とによって得られた結論は次のとおりである.(1)すべり面が結晶粒程度の大きさのき裂に近い状態に達するまでの過程では平均応力はほとんど関係せず,応力振幅10kg/mm
2の場合,片振り引張り,片振り圧縮ともに,約3.5×10
6回(片振り引張破断寿命の約70%)でその状態に達する.片振り圧縮では約3.5×10
6回ですべり線の変化は飽和しそれ以後濃いすべり線に特別の変化は見られない.(2)3.5×10
6回以前の疲れ被害は片振り圧縮によるものと片振引張によるものとが,ほぼ等価的に加算される.(3)3.5×10
6回以上片振り圧縮をくり返した後に片振り引張りに反転させたものは,一定のくり返し数約1.5×10
6回で破断する.したがってこの実験からは3.5×10
6回以上の片振り圧縮くり返しは,疲れ被害を進展させていないものと判断される.