抄録/ポイント:
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α-フェニルエチルアゾメタン(IIIa),α-フェニルエチル-α-d-アゾメタン(IIIb),α-フェニルエチルアゾメタン-d
3(IIIc)を用いて,これらの160°Cにおける自発熱分解反応の機構を研究した.(IIIb,c)の合成経路を次に示す.〓 (III)をジフェニルエーテル-ベンゾキノン溶液中160°Cに加熱すると窒素ガスを発生し,一次の速度式に従って分解した.Dによる同位体効果はk
IIIa/k
IIIb=1.13,k
IIIa/k
IIIc=0.97であった.ヒドロキノンが副生したがトルヒドロキノンは認められなかった.(III)をn-ヘキサデカン中で熱分解すると0.65モルのメタンと0.26モルのクメンを生成した.これからアゾメチルの91%以上の収支が明確になったがα-フェニルメチル基の74%は溶媒への攻撃多量化を起して確認できなかった.(IIIa)の反応中生成したメタンについて
13C同位体効果を追跡したがk
12/k
13=1.0068±0.0006で律速段階における予想値1.02~1.04より非常に少なかった.以上の事実から反応はa)〓 ・N
2CH
3 b)・N
2CH
3→N
2+・CH
3の二段階反応でa)が律速段階であってCH
3-N
2の切断b)は律速段階ではないことが証明された.アゾビスフェニルエタンなどの場合には二つのC-N結合が同時に切れる一段階反応であるが(III)の場合にはα-フェニルエチルラジカルとメチルラジカルの共鳴安定化エネルギーに25Kcal/moleの大差があるため二段階反応になると説明された;表5参37(速水 醇一)