抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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動物の培養細胞に対するX線照射時の生存曲線は低線量領域での「肩」と高線量領域での指数曲線部から成ることが知られていて,「肩」の部分では細胞はsublethalな障害を受けているものと考えられ,分割照射の実験から「肩」に相当する線量の照射を受けた細胞は回復して正常細胞と同じ状態にもどる可能性を有していることが明らかとなっている.ここでは酵母の2倍体細胞を用いてまずX線を分割照射した結果前述と同様のsublethalな障害からの回復がやはり認められたがそのhineticsは二,三の点で動物細胞の場合と異る.(1)15kr宛2回の分割照射後の回復曲線を解析すると酵母においては回復は動性細胞の場合よりややおくれて開始される.(2)動物細胞では回復曲線は波型を呈するのに対し酵母では一定速度で完全回復のレベルまで上昇し続ける.しかしさらに検討の結果log期の2倍体酵母細胞を用いるとkineticsは動物細胞の場合と本質的に相異は認められなかった.すなわち最初の照射によって細胞が同調化されて感受性の高い細胞が蓄積して回復過程中に生存率が一時的に低下し,次いで完全回復のレベルまで上昇することが判った;図6表1参28(小野 浄治)