抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新潟県中蒲原郡は新潟油田地帯の北縁部に位置しているため,根源岩の炭化水素ポテンシャルとその層位変化は必ずしも明らかにされていない。本研究では,新潟県北東部新発田市~岩船郡関川村に分布する七谷層と寺泊層に対比される泥質岩について,代表的な2ルートを選定して岩相分布と根源岩ポテンシャルの層位変化を検討した。七谷層は厚さ約600mの黒色~暗灰色泥岩,寺泊層は厚さ約200mの暗灰色泥岩~珪藻質泥岩からなり,TOC濃度の範囲は,七谷層では0.26~3.19%(平均0.91%),寺泊層では0.65~3.43%(平均1.67%)であった。七谷層ではTOC濃度とHIとの間に相関関係は認められないが,寺泊層ではTOC濃度が1%を超えるものではTOC濃度の増加に伴ってHIが高くなる傾向が認められ,根源岩ポテンシャルS
2が寺泊層で高い。熟成度は,貫入岩の影響が認められた場所で過熟成の値が示されたが,その他はすべて未熟成(Ro換算値で0.2~0.4%程度)であった。また熟成度とS
1との間には通常とは逆の傾向が認められ,起源物質の炭化水素ポテンシャルの違いが反映されているものと解釈された。