文献

J-GLOBAL ID：201602200540533837   整理番号：16A0300217

FRPの2次加工技術 炭素繊維強化樹脂材料(CFRP)の放電加工技術の現状と課題

著者 (1件)： 酒井克彦 (静岡大 工)
資料名： 強化プラスチックス  (Reinforced Plastics)
巻： 62  号： 3  ページ： 97-100  発行年： 2016年03月22日 
JST資料番号： G0309A  ISSN： 0452-9685  CODEN： KYPUA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 放電加工には電極形状の転写加工を行う形彫り放電加工と,ワイヤ電極で材料切断加工をするワイヤ放電加工があり,放電加工の原理や特徴を概説し,CFRPの2次加工として形彫り放電加工結果について述べた。形彫り放電加工機に直径2mmの銅丸棒電極を取り付け,CFRPは直径7μmの炭素繊維平織りシートをエポキシ樹脂で10層積層した板厚20mmのもので,加工液には安全性を考慮してイオン交換水を使用した。加工部の観察から炭素繊維の長手方向が工具電極表面と直交する部分と,平行する部分とでは加工状況が大きく異なっていた。これはエポキシ樹脂と炭素繊維との熱伝導率の相違および炭素繊維の繊維方向と直交方向での熱伝導率の違いによるものである。そこでCFRPを薄い冷間圧延板(SPCC)で挟んで加工実験をしたところ,樹脂の欠落はほとんどなく穴全体の加工も均一に行われていたが,加工時間が長くなるのが難であった。

シソーラス用語： 冷延鋼板 ,  *炭素繊維強化プラスチック ,  *放電加工 ,  強化プラスチック成形 ,  加工欠陥 ,  エポキシ樹脂 ,  炭素繊維 ,  型彫 ,  積層板 ,  切断 ,  放電加工機 ,  布 ,  熱伝導率 ,  炭素繊維布 ,  *型彫放電加工
準シソーラス用語： *形彫放電加工

分類 (1件)： 機械加工,仕上げ一般  (YH04111G)

引用文献 (8件)：

• 落合宏行ほか:部品の長寿命化と部品の機能回復に役立つMSCoating技術,IHI技報Vol.49,No.4,p.234-243(2009)
• 中嶋正憲:航空機機体の製造技術,精密工学会誌, Vol.75,No.8,p.41-944(2009)
• 有澤秀彰ほか:炭素繊維複合材(CFRP)の高能率加工技術,三菱重工技報,Vol.49,No.3,p.4-9(2012)
• JUNG Kwang-Woon et.al.: Ultra High Speed Laser Cutting of CFRP Using a Scanner Head, Transactions of JWRI, Vol.42, No. 2 , p.9-14 (2013)
• Wang, et.al: EDM characteristics of Carbon Fiber Reinforced Plastic, Proceeding of ISEM-14, p.65-68 (2010)

タイトルに関連する用語 (6件)： FRP ,  2次加工 ,  炭素繊維強化樹脂 ,  CFRP ,  放電加工 ,  現状