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J-GLOBAL ID:201602201577077200   整理番号:16A0045260

E-RasはJNK-SP1の経路を介して細胞周期の進行を促進することによって再プログラミングの効率を向上させる

E-Ras improves the efficiency of reprogramming by facilitating cell cycle progression through JNK-Sp1 pathway
著者 (15件):
資料名:
巻: 15  号:ページ: 481-494  発行年: 2015年11月 
JST資料番号: U7041A  ISSN: 1873-5061  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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以前,多能性幹細胞を,マウス胚性幹細胞(mESC)から単離されたタンパク質抽出物に曝露した成体の体細胞から誘導することができることを示した。興味深いことに,人工多能性幹(iPS)細胞の作製は,ES細胞株のバックグラウンドに依存する。C57由来の抽出物ならば可能だが,E14からの抽出物では不可能だ。二つの異なるmES細胞株(C57及びE14)のプロテオーム解析は,胚性Ras(E-RAS)が,2つのmES細胞株で異なって発現されることを示している。C57 mESCにおいてのみE-Ras量は高く,その抽出物が体細胞からiPS細胞を製造することができる。ここでは,E-Rasは細胞増殖を促進することにより,線維芽細胞の再プログラミング効率を増強することを示す。線維芽細胞におけるE-Rasの過剰発現は,サイクリンAおよびBではなく,G1期からS期への移行を加速させるDおよびEの特異的な上方制御によって細胞増殖を増大させる。サイクリンDとEの一般的な転写因子を把握するために,TRANSFACデータベースを用いて,変異体を用いたルシフェラーゼプロモーター解析によりサイクリンDとEの増強剤であることが確認された候補としてSP1を選択した。下流のシグナル伝達経路としては,E-Rasはc-Jun N末端キナーゼ(JNK)のみを活性化し,ERKまたはp38は活性化しない。JNKの阻害は,E-RASによるサイクリンD,E,pSP1および細胞増殖を阻害する。最後に,線維芽細胞へのE-Rasの伝達は,JNK阻害剤によって阻止される4因子(Oct4/Klf4 / Sox2/ C-myc)によるiPS細胞の生成の効率を高めた。結論として,E-RasはJNKを刺激し,細胞増殖につながるサイクリンDとEのプロモーターへのSp1の結合を強化する。 E-Ras / JNK軸は,4因子の導入,またはmESCタンパク質抽出物を処理することによるiPS細胞を生成するための重要なメカニズムである。Copyright 2016 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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発生と分化  ,  細胞分裂・増殖 
タイトルに関連する用語 (4件):
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