抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【撤回論文】出版社からの連絡により。---塑性変形において高対称性結晶構造の金属では転位辷りが支配的役割を果たすが,最密六方構造(hcp)の低対称性金属においては,双晶変形が機械的特性に強く影響を及ぼす。hcp金属では錐面辷り系を除き,底面辷りおよび柱面辷り系ではc軸の歪を調整できない。従って,c軸に沿った歪成分が生ずるhcpにおいては,双晶変形が歪調整に非常に重要である。古典的双晶変形理論において,{11<span style=text-decoration:overline>2</span>2}〈11<span style=text-decoration:overline>2</span><span style=text-decoration:overline>3</span>〉双晶モードのK<sub>2</sub>面が{11<span style=text-decoration:overline>2</span><span style=text-decoration:overline>4</span>}であると予測された。シミュレーションにおいて,K<sub>2</sub>面は常に(0001)と仮定されている。この場合,名目上の双晶せん断歪は1.26で,かなり大きく非現実的である。本研究では,チタンにおける{11<span style=text-decoration:overline>2</span>2}双晶境界のマイグレーションを研究するため,原子レベルでのシミュレーションを実施した。双晶化に要求される双晶転位および原子シャッフルを詳細に解析した。K<sub>2</sub>={11<span style=text-decoration:overline>2</span><span style=text-decoration:overline>4</span>}と仮定すると,双晶せん断が非常に小さいにも拘らず,シャッフルが非常に複雑となった。一方,K<sub>2</sub>=(0001)であると仮定すると,一部はせん断また一部は単純シャッフルで,母原子は双晶位置に移動できる。シャッフルは双晶せん断に寄与しないので,実際の双晶せん断は1.26ではなく,0.66であった。K<sub>2</sub>=(0001)は非常に望ましく,シミュレーションの結果と古典的双晶理論間の矛盾を調停し得る。