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J-GLOBAL ID：201602201880726130   整理番号：16A0103351

三方両錐形Ni(II)の磁気異方性限界の押し拡げ

Pushing the limits of magnetic anisotropy in trigonal bipyramidal Ni(ii)

著者 (7件)： MARRIOTT Katie E. R. (WestCHEM, School of Chemistry, Univ. of Glasgow, Glasgow, G12 8QQ, UK. [e-mail]) ,  BHASKARAN Lakshmi ,  WILSON Claire ,  MEDARDE Marisa ,  OCHSENBEIN Stefan T. ,  HILL Stephen ,  MURRIE Mark
資料名： Chemical Science (Web)  (Chemical Science (Web))
巻： 6  号： 12  ページ： 6823-6828  発行年： 2015年12月09日 
JST資料番号： U7042A  ISSN： 2041-6539  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ある軸配位環境下の3d遷移金属イオンに由来する単一金属錯体において,非クエンチ軌道モーメントの安定化により,メモリー応用にとって重要な磁気異方性がかなり向上する。高スピン三方両錐形Ni(II)に対して,競争的な構造ひずみを最小化できるなら,これにより軌道変化した非縮退八面体錯体で見られるより,少なくとも強度が1桁大きい軸異方性を示す可能性がある。[Ni(MDABCO)₂Cl₃]ClO₄(1)の広帯域高磁場EPR研究により,前例のない軸磁気異方性が確認される。これは,よく知られたスピン単独説明の限界を押し拡げる。重要なことに,金属イオンをカプセル化する多座配位子との錯体と比較して,非常にわずかな度合いの軸対称性の破れが見られる。(1)は磁場誘起される鈍い磁気緩和を示す。これは,効率的なスピン格子及び量子トンネル緩和経路による単一金属Ni(II)錯体では稀なことである。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： *ニッケル錯体 ,  *磁気異方性 ,  *一軸磁気異方性 ,  磁気緩和 ,  スピン-格子緩和 ,  トンネル効果 ,  *分子構造 ,  *配位多面体 ,  ESR【磁気共鳴】 ,  軸対称性 ,  クロロ錯体 ,  磁気モーメント ,  磁化率
準シソーラス用語： 軌道モーメント ,  量子トンネル効果

分類 (3件)： コバルトとニッケルの錯体  (CE01092Y) ,  分子の電気的・磁気的性質  (BH05032U) ,  有機化合物の磁性  (BM06070A)

物質索引 (1件)： 1-メチル-4-アザ-1-アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン

タイトルに関連する用語 (5件)： 錐形 ,  Ni ,  磁気異方性 ,  限界 ,  押し拡げ