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J-GLOBAL ID：201602201892949819   整理番号：16A0284602

高空風力発電研究の紹介

著者 (13件)： 藤井裕矩 (TMIT) ,  藤井裕矩 (首都大学東京) ,  大久保博志 (神奈川工科大) ,  新川和夫 (九大 応用力学研) ,  草谷大郎 (都立産業技術高専) ,  STROEKS Rob (オランダ大使館) ,  高橋泰岳 (福井大) ,  遠藤大希 (九大) ,  渡部武夫 (帝京大) ,  丸山勇祐 (前田建設工業 技研) ,  中嶋智也 (大阪府大) ,  浅生利之 (THK) ,  関和市 (逢甲大 大学院)
資料名： 風力エネルギー  (日本風力エネルギー学会論文集)
巻： 39  号： 4  ページ： 543-553  発行年： 2016年02月 
JST資料番号： X0310A  ISSN： 0387-6217  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地上の境界層(キャノピー)を超えた上空での風力発電に関する研究を紹介した。上空での風力を用いる為には1)都市キャノピーより上に風車を安定に位置させ,2)高空で得られたエネルギーを損失なく地上に伝達する必要がある。本研究チームは多分野の専門家を集めている。本稿は初めに種々の高空風力発電の研究を展望したが,高空プラットホームは自由航空機とデザーを用いた係留航空機に分けられる。係留航空機を発電に用いる場合の課題は1)無指向性,2)定点係留性,3)高度維持,4)耐空性である。本稿はAmpyrexPower社の実験,デザーを用いた風力発電の実験(小型風洞実験,発電実証風洞試験)などを紹介した。更に風車の開発,現状と将来構想を記述したが,開発目標は10kW級発電であり主な仕様は高度50~120m,年平均風速6m/s,電力=1kW/m²,効率20%である。今後の研究で重要視するのは発電量のみならず,展開収納の容易さ,事故回避の検討,関連諸法規制への対応などである。

シソーラス用語： *高空 ,  *風力発電 ,  *大気モデル ,  テザー ,  *プロジェクト ,  風車 ,  風洞試験 ,  実証実験 ,  *技術開発 ,  チーム ,  係留装置 ,  気象気球 ,  事故防止 ,  法令遵守 ,  係留気球 ,  *都市キャノピー
準シソーラス用語： コンプライアンス【法令遵守】 ,  学際的チーム ,  係留システム ,  *研究プロジェクト ,  実証試験 ,  風洞実験

分類 (2件)： 風力発電  (NB03120Q) ,  航空宇宙工業一般  (QK01000B)

引用文献 (14件)：

• 藤井裕矩、長田泰久,茂木幸秀,丸山勇祐,「テザー型浮遊式風力発電について」第57回宇宙科学技術連合講演会前刷集,2K09,2013.10.9~11,米子、鳥取。
• 草谷大郎,藤井裕矩,川崎天揮,富田匠,黒田将茂,角館李果、「高空風力発電用の繁留型加圧膜袋構造航空機の検討」、第37回風力エネルギー利用シンポジウム、2015年11月26-27日,科学技術館、千代田区、東京,前刷り集pp.407-410。
• 新川和夫、「空中浮上型風車によるエネルギー取得の試み」、第37回風力エネルギー利用シンポジウム、2015年11月26-27日,科学技術館、千代田区、東京,前刷り集pp.419-422
• 遠藤大希、尹祥在、新川和夫、「高分子繊維ロープの機械的特性に及すねじりの影響」、日本機械学会関東支部第22期(2015年度)総会講演会、オーガナイズドセッション「高空風力など先進的な風力発電手法」2016年3月11日、東京工業大学。
• Uwe Ahrens, Moritz Diehl, Roland Schmehl, ed., Airborne Wind Energy, Springer, 2013.

タイトルに関連する用語 (3件)： 高空 ,  風力発電 ,  研究