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J-GLOBAL ID:201602203314043362   整理番号:16A0203324

ゴリラとヒトの系統分岐年代の新たな地質学的,古生物学的絞り込み

New geological and palaeontological age constraint for the gorilla-human lineage split
著者 (21件):
資料名:
巻: 530  号: 7589  ページ: 215-218  発行年: 2016年02月11日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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アフリカ類人猿およびヒトの起源を解明するには1200万~700万年前の古生物学的記録が極めて重要であるが,アフリカのサハラ以南の地域からはこの年代の化石群はわずかしか報告されていない。1970年代以降,エチオピアのチョローラ累層は約1050万年前の哺乳類化石を含むものと広く考えられてきた。さらに最近では,この累層からチョローラピテクス・アビシニクス(Chororapithecus abyssinicus;ゴリラのクレードの基部に位置する可能性が高い種)が発見されている。今回我々は,チョローラ累層堆積物が確実に約900万~700万年前のものであることを示す,新たな野外観察の結果,そして地球化学,地磁気層序学および放射性同位体に基づく分析の結果について報告する。C.abyssinicusの化石の年代は約800万年前となり,ヒトとゴリラの分岐年代についての絞り込みが修正された。チョローラ累層で見つかった他の化石は年代が850万~700万年前の範囲のもので,サハラ以南でのこの年代範囲における最初の哺乳類化石群を構成する。これらの化石は,1000万~700万年前に哺乳類の複数の系統や分類群がアフリカで固有に進化したことを示唆しており,それらの中には約980万年前のナカリピテクス・ナカヤマイ(Nakalipithecus nakayamai)とC.abyssinicusとの間に考えられる祖先子孫関係も含まれる。この新たな編年および化石群は,アフリカ東部とユーラシアとの間で動物相の地域性が約900万年前までに強まり,その後は動物相の交流が減少したことを示唆している。チョローラ累層で今回得られた証拠は,ゴリラとチンパンジーとヒトを含むクレードがアフリカ内で進化したとする仮説を支持しており,塩基部位当たり年当たり約0.5×10-9という低い変異率に基づいたヒトと大型類人猿のより古い分岐推定年代と整合する。Copyright Nature Publishing Group 2016
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新生代 

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