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J-GLOBAL ID：201602203694184770   整理番号：16A0120719

オニノガリヤス(イネ科)の葉鞘の毛の変異について

Variation in Hairiness of Leaf Sheaths of Calamagrostis gigas (Poaceae)

著者 (3件)： SATO Hiroyuki (Hokkaido Univ., Sapporo, JPN) ,  SATO Ken (Hokkai-Gakuen Univ., Sapporo, JPN) ,  TAKAHASHI Hideki (Hokkaido Univ. Museum, Sapporo, JPN)
資料名： 植物研究雑誌  (Journal of Japanese Botany)
巻： 90  号： 6  ページ： 386-398  発行年： 2015年12月20日 
JST資料番号： Y0108A  ISSN： 0022-2062  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： オニノガリヤス(イネ科)は日本固有のイネ科植物である。この種内分類群には,葉鞘の毛の様子に基づいてオニノガリヤス・イワキノガリヤス・オクエゾオニノガリヤスが知られている。しかし識別形質となる葉鞘の毛の変異は大きく,これまで定量的な調査はされておらず,種内分類群の実態は明らかではなかった。そこで種内分類群の実態を明らかにするため,同一稈内,個体(集団)内などの葉鞘の毛密度の変異を594点の標本と3ケ所でのマスコレクションに基づき解析し,地理的な分布傾向を調べた。その結果,これまでイワキノガリヤスとされたものは,葉鞘の毛の変異が広くオニノガリヤスと区別できなかった。よってイワキノガリヤスはオニノガリヤスの種内分類群としては認めなかった。またオクエゾオニノガリヤスは,無毛の葉鞘を持つ点とその分布域が北方に偏ることから従来通り品種として認めた。(著者抄録)

シソーラス用語： *イネ科 ,  固有種 ,  葉 ,  形態 ,  地理的分布 ,  毛 ,  *生物分類 ,  葉鞘 ,  個体変異 ,  遺伝的変異
準シソーラス用語： 変異 ,  Calamagrostis gigas ,  *オニノガリヤス ,  イワキノガリヤス ,  オクエゾオニノガリヤス

分類 (2件)： 植物分類学  (EH01030N) ,  植物生態学  (EE02000E)

引用文献 (21件)：

• Clarke G. C. S. 1980. Calamagrostis. In: Tutin T. G., Heywood V. H., Burges N. A., Moore D. M., Valentine D. H., Walters S. M. and Webb D. A. (eds.), Flora Europaea 5: 236-239. Cambridge University Press, Cambridge.
• Clayton W. D. and Renvoize S. A. 1986. Genera Graminum Grasses of the World. 389 pp. Her Majesty's Stationery Office, London.
• Honda M. 1926. Revisio Graminum Japoniae X. Bot. Mag. (Tokyo) 40: 317-329.
• Honda M. 1930. Monographia Poacearum Japonicarum, Bambusoideis exclusis. 484 pp. J. Fac. Sci. Tokyo Univ. Bot. vol. 3, part 1.
• Ito K. 1960. Observations on northern Japanese plants(2). J. Geobot. 8: 72-75.

タイトルに関連する用語 (4件)： イネ科 ,  葉鞘 ,  毛 ,  変異