文献

J-GLOBAL ID：201602204265975307   整理番号：16A0260798

熱膨張率のマネジメント 材料の熱膨張の評価と制御

著者 (1件)： 橋本拓也 (日本大 文理)
資料名： 表面技術  (Journal of the Surface Finishing Society of Japan)
巻： 67  号： 3  ページ： 122-127  発行年： 2016年03月01日 
JST資料番号： G0441B  ISSN： 0915-1869  CODEN： HYGIEX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 材料を複合化して素子化する際,その作製時あるいは使用時に温度変化があると,材料の熱膨張挙動差に起因するねじれ・割れなどが発生し,素子の特性に大きく影響することがある。従って材料の熱膨張挙動の評価および制御技術は,素子の作製,安定性向上には重要である。本稿では,熱膨張の起源と熱力学の関係,熱膨張挙動の実験的評価方法を紹介した。また,これまでに実施されている熱膨張挙動制御の試行例も紹介した。まず,熱膨張係数の定義を説明した上で,データベースを用いる場合の注意点,酸素不定比量や相転移による影響など熱膨張・熱収縮と熱力学との関連を述べた。次に,自分が熱膨張係数を測定できるようになるために,測定方法の詳細(回折分光による評価,長さを直接測定する方法)と,その注意点を紹介した。最後に,負の熱膨張を示す材料との複合化を用いた熱膨張制御の試み,相転移温度制御によるゼロ膨張材料の探索,などを紹介した。

シソーラス用語： *熱膨張係数 ,  計測 ,  *熱膨張 ,  X線回折 ,  格子定数 ,  長さ測定 ,  温度変動 ,  酸化ジルコニウム ,  タングステン酸塩 ,  ジルコニウム化合物 ,  相転移 ,  アルミニウム化合物 ,  カチオン ,  添加物効果 ,  結晶 ,  複合材料 ,  充填剤 ,  焼結体 ,  重合体 ,  熱力学
準シソーラス用語： フィラー【充填剤】 ,  *制御技術 ,  熱膨張計測

分類 (1件)： 非金属のその他の熱的性質  (BL05040J)

引用文献 (23件)：

• 1)T. Hashimoto, K. Fueki, A. Kishi, T. Azumi, H. Koinuma ; Jpn. J. Appl. Phys., 27, L214(1988).
• 2)原島 鮮 ; 熱力学・統計力学, p.154(倍風館, 2011).
• 3)N. Ohba, E. Oikawa, T. Hashimoto ; Defect and Diffusion Forum, 242-244, 9(2005).
• 4)S. Onuma, K. Yashiro, S. Miyoshi, A. Kaimai, H. Matsumoto, Y. Nigara, T. Kawada, J. Mizusaki, K. Kawamura, N. Sakai, H. Yokokawa ; Solid State Ionics, 174, 287(2004).
• 5)E. Niwa, T. Hashimoto ; Solid State Ionics, http://dx.doi.org/10.1016/j.ssi.2015.09.019(2015).

タイトルに関連する用語 (4件)： 熱膨張率 ,  マネジメント ,  熱膨張 ,  評価