抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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オープン・イノベーションに関するこれまでの動向を振り返った上で,二つのアプローチ別に,オープン・イノベーションを実現するための知財や知財マネジメント,知財部門の役割について議論した。まず,オープン・イノベーションの最近の研究動向について,その研究の多様性,その活動の累型などについて述べた。次に,インバウンド型,すなわち外部知識の取り込みのプロセスにおける知財マネジメントや知財部門の役割を検討した。ここでは,P&Gのコネクト・アンド・ディベロップ戦略の事例を紹介した。次に,アウトバーン型,すなわち社内で開発した知識の外部プロセスにおいて知財が果たす重要性や役割を説明した。ここでは,トヨタとテスラにおける特許の無償解放の事例を基に「市場形成と標準化のための補完的財・システムのオープン化」「市場形成と競争優位性のバランシング」などについて論じた。最後に,オープン・イノベーション成果の向上に資する知財研究の可能性について考察した。