文献
J-GLOBAL ID:201602204384263056   整理番号:16A0120722

中国・雲南省産スゲ属(カヤツリグサ科)の虫媒送粉について

Insect Pollination of Carex (Cyperaceae) from Yunnan, SW China
著者 (8件):
資料名:
巻: 90  号:ページ: 407-412  発行年: 2015年12月20日 
JST資料番号: Y0108A  ISSN: 0022-2062  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
スゲ属(カヤツリグサ科)は約2000種を含む大きな属である。スゲ属の送粉機構については,その多くは風媒送粉をおこなうことが知られており,虫媒は非常にまれとされている。筆者らは2014年の中国・雲南省における植物調査において,スゲ属Carex continua C.B.ClarkeとC.scaposa C.B.Clarkeの2種において虫媒送粉を確認したので報告する。現地では,それぞれの種の花序にトウヨウミツバチの1亜種Apis cerana heimifeng Engelが頻繁に訪れて花粉を集めており,ハチの花粉ポケットに集められた花粉や体に付着した花粉を観察したところ,そのほとんどは訪花していたスゲ属植物のものであることが判明した。したがって,C.continuaとC.scaposaの送受粉にはミツバチ類が重要な役割を果たしていると考えられる。Carex continuaとC.scaposaは異なる系統に位置するが,成熟する前のC.continuaはクリーム色の花序を,C.scaposaはピンクから白色の花序を持つことから,鮮やかな色彩により昆虫を引きつけることで,独立に風媒から虫媒に進化したと考えられた。今回のスゲ属2種における虫媒送粉の報告は今回が初めてである。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
植物学研究法 
引用文献 (8件):
  • Ball P. W. and Reznicek A. A. 2002. Carex. In: Flora of North America Editorial Committee (ed.), Flora of North America North of Mexico 23: 254-572. Oxford University Press, New York.
  • Goetghebeur P. 1998. Cyperaceae. In: Kubitzki K. (ed.), The Families and Genera of Vascular Plants, Flowering Plants, Monocotyledons: Alismatanae and Commelinanae (except Gramineae) 4: 141-190. Springer-Verlag, Berlin.
  • Miyoshi N., Fujiki N. and Kimura H. 2011. Pollen Flora of Japan. Hokkaido University Press, Sapporo. (in Japanese).
  • Proctor M., Yeo P. and Lack A. 1996. The Natural History of Pollination. Timber Press, Portland, Oregon.
  • Thomas W. W. 1984. Insect pollination of Cymophyllus fraseri (Andrews) Mackenzie. Castanea 49: 94-95.
もっと見る

前のページに戻る