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J-GLOBAL ID:201602204444499208   整理番号:16A0050267

異なる割合の1,2-ジパルミトイル-sn-グリセロ-3-ホスファチジルゲリセロール(DPPG)を組込んだシスプラチンポリエチレングリコール(PEG)化リポソームの治療効能を最適化する: in vitro及びin vivo研究

Optimizing the therapeutic efficacy of cisplatin PEGylated liposomes via incorporation of different DPPG ratios: In vitro and in vivo studies
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巻: 136  ページ: 885-891  発行年: 2015年12月01日 
JST資料番号: W0541A  ISSN: 0927-7765  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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陰イオン脂質DPPG(1,2-ジパルミトイル-sn-グリセロ-3-ホスファチジルゲリセロール)は,ベシクル膜において高い融合ポテンシャルを有する相境界を形成しリポソームの細胞内取込を増強することが知られている。本研究の焦点はシスプラチン担持リポソームの治療効能を改善するためのDPPG濃度を最適化することである。最初に,増加するDPPG量(10,20及び30%モル)を含む水素化大豆ホスファチジルコリン(HSPC),メトキシポリエチレングリコール(分子量2000)-ジステアロイルホスファチジルコリン(mPEG2000-DSPE)及びコレステロールからなるシスプラチンリポソームをエタノール注入法により作製した。得られたリポソームの大きさ,ゼータ電位及びC26結腸癌細胞に対する細胞毒性についてキャラクタリゼーションを行った。実験系においては,C26腫瘍をもつBALB/cマウスに異なる調剤を全部で3週間,それぞれ1週間毎に静脈内投与した。DPPGの割合が最も大きい(30%モル)リポソームはin vitroでもっとも高い毒性を示し,10%DPPGでは,カプセル封入された薬物は血清存在下でより安定であった。また,動物の生存率は10%DPPGのとき,それより高いDPPG含有量の場合と比較し,本質的に改善された。したがって,DPPGの負荷電残基の密度が大きいとき濃厚脂質二分子層におけるリン脂質間の反発力が生じ,その結果,脂質構造の不安定性とそれに続く早期薬物漏出をもたらすと考えられる。これらの結果は,作製した10%のDPPGを含むシスプラチンリポソームは循環中でも安定性を保持し,融合特性により治療効能が改善されることを示す。それゆえ,このリポソームはシスプラチンの有効で安定な調剤として作用するであろう。しかし,種々の型の腫瘍におけるシスプラチンのアニオン型ナノリポソームの抗腫瘍効果を確認するためのさらなる研究が必要である。Copyright 2016 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
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コロイド化学一般  ,  腫ようの薬物療法  ,  抗腫よう薬の基礎研究 

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