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J-GLOBAL ID:201602205647991171   整理番号:16A0298695

冬のロンドンにおけるブラックカーボンエアロゾルの粒度分布,混合状態,発生源配分

Size distribution, mixing state and source apportionment of black carbon aerosol in London during wintertime
著者 (16件):
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巻: 14  号: 18  ページ: 10061-10084 (WEB ONLY)  発行年: 2014年09月 
JST資料番号: U7039A  ISSN: 1680-7316  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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Clean Air for London(ClearfLo)プロジェクトの間に,2012年の冬と春にロンドン都市部のブラックカーボンエアロゾル(BC)をキャラクタリゼーションした。高分解能エアロゾル質量分析計(HR-AMS)によって測定した有機エアロゾルの質量スペクトルの正行列因子分解(PMF)は,夏には交通が優勢な発生源であるが,冬には非交通発生源,主に固形燃料発生源(SF)の影響がより重要になることを示した。単一粒子煤光度計を用いた測定(SP2,DMT)は,交通優勢なBCが,検出可能なDc範囲を通じて非常に薄い被覆状態のほぼ一定のBC核粒度(Dc)分布を示すことを明らかにした。しかし,Dcの粒度分布(プロジェクト平均の質量中央値Dcが,冬に149±22nm,夏に120±6nm)とBC被覆厚さが冬にかなり変化することを示した。新しい方法論は,交通(BCtr)とSF(BCsf)からBCの個数濃度と質量存在量を帰属させるために,SP2で測定されたBC核サイズの関数とする粒子光学特性の2-Dヒストグラムを用いて開発した。BCtrとBCsfは明らかに異なるDc分布と被覆厚を示し,BCsfはBCtrと比べより大きいDcとより大きい被覆厚を有した。様々な発生源からのBCの粒子は,BC質量と各AMS-PMF係数の間の多重線形回帰(BC-AMS-PMF法)を適用し配分し,また7波長エサロメータ測定値(エサロメータ法)に対する炭素質エアロゾルの吸収スペクトル依存性を適用することで帰属させた。西風(W),南東風(SE),東風(E)セクターに由来する気塊は低い値から高い値の範囲のBCsf画分を示し,質量中央値のDcは,それぞれ137±10nm,143±11nm,169±29nmであった。BCの対応するバルク相対被覆厚(被覆粒径/BC核-Dp/Dc)は,それぞれ1.28±0.07,1.45±0.16,1.65±0.19であった。W,SE,E気塊で,BCsfの個数画分は,それぞれ,6±2%~11±5%~18±10%の範囲にあったが,重要なことはより大きなBC核粒度は,数よりも質量でBCsfの高い画分(W,SE,E気塊で,BCsf質量画分が,それぞれ16±6%,24±10%,39±14%の範囲)に通じたことである。非BC粒子の高い画分(BC核を含まない粒子)が,SF発生源がより顕著な時に見られた。SP2方法によるBC質量の帰属は,全実験期間にわたりBC-AMS-PMF多重線形回帰法(BC-AMS-PMF:SP2比=1.05,r2=0.80)と良く一致した。エサロメータモデルとSP2で帰属したBCsfの間で良い一致を見た。しかし,想定した吸収オングストローム指数(αwb)は,様々な気塊セクターに対しSP2との最良の比較結果をもたらすために,変更を必要とした。これは燃料タイプないし燃焼フェーズの影響による可能性があった。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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粒状物調査測定  ,  対流圏・成層圏の地球化学 

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