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J-GLOBAL ID:201602205688804254   整理番号:16A0004606

転移開始乳がん細胞の肺への定着は好中球に支えられている

Neutrophils support lung colonization of metastasis-initiating breast cancer cells
著者 (2件):
資料名:
巻: 528  号: 7582  ページ: 413-417  発行年: 2015年12月17日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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がん細胞を効率よく標的とする薬剤の開発が進歩しているにもかかわらず,転移腫瘍に対する治療は効果がないことが多い。現在,がん細胞が微小環境へ依存することは十分に立証されており,腫瘍を構成する非がん細胞成分を標的とすることが新規な治療手法開発の基盤となる可能性が考えられる。しかし,腫瘍の増殖や転移のプログレッションの際の宿主応答の関与については詳しい性質がまだほとんど明らかになっていないことが,この手法の利用を制限している。今回我々は,マウス乳がんモデルで,好中球が肺の(前)転移微小環境内で転移を確立する際の主要な構成要素であり,ドライバーであることを突き止めた。好中球は炎症応答に基本的な役割を担っており,その腫瘍形成への関与についてはまだ議論が続いている。さまざまな戦略を用いて好中球の前転移部位への誘導を阻止し,それによって好中球が特異的に転移開始を助けていることが実証された。好中球由来のロイコトリエンが,がん細胞中の高い腫瘍形成能を持つ一部集団を選択的に増殖させることで,遠隔組織への定着を助けていることが分かったことは重要である。ロイコトリエン産生酵素のアラキドン酸5-リポキシゲナーゼ(Alox5)の遺伝学的阻害あるいは薬理学的阻害により,好中球の転移促進活性が消失し,その結果として転移が減少した。我々の結果は,腫瘍微小環境を構成する特定の成分を標的とする治療を用いる有効性を明らかにしており,また,好中球Alox5の阻害が転移のプログレッションを制限する可能性を示している。Copyright Nature Publishing Group 2016
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分類 (2件):
分類
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腫ようの化学・生化学・病理学  ,  細胞生理一般 
タイトルに関連する用語 (5件):
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