抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「モノを買わない日本人」の背景要因を,アンケート調査により分析した。その結果,以下のことが明らかになった。モノを買わなくなったといわれる現代,消費者はお金を使わなくなったわけではなく,以前のようなモノの買い方をしなくなっただけである。価値観変化を背景に,豪華で顕示的な消費はしなくても日常にささやかな満足をもたらすものにはお金を使い,モノは買わずとも体験にはお金を払う,など,従来と違った形で消費を楽しんでいる。そして,確かに景気の先行きが不透明,あふれる情報に混乱などで消費に手が伸びにくくなっている側面はあるが,多すぎる情報を整理・構造化し,五感で判断してもらうことで「選びやすくする」,経験価値・情緒的価値の付与などにより「消費の納得性を高める」,といったアプローチの工夫で,消費者の心を動かすことは可能だ。注目を集めるキ-ワードの背景となる消費者の価値観変化を踏まえた上で,企業活動にうまく組み込んでいくことが大切と思われた。