抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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流体力学に関連する現象の中には一般の予測とは逆のことが起こり,驚くような現象も多いためしばしば一般向けの科学入門書などで取り上げられている。しかし,その説明されている原理には誤認識が多く,広く間違いが氾濫しているのが現状である。噴流の圧力が周囲の静止した流体よりも低くなるという誤認識はそれらの中で代表的な事例の一つである。本報では,このような噴流の圧力に関する誤認識に着目し,どのようなメカニズムで伝達,拡散するのかを考察し,間違いの拡散を防止する方策について検討することを目的とした。噴流の圧力の誤認識はベルヌーイの定理の意図することが「流れが速いところでは圧力が低い」と短絡的に鵜呑みにしていることが原因の一つである。ベルヌーイの定理の典型的な誤用である,ベルヌーイの定理に誤用は他の現象の説明でもしばしば間違えられている。このような間違いの拡散を防止していくためには学会の役割が重要であることを述べている。(著者抄録)